お問合せ可能時間 平日
10:00~19:00
090-7350-4133
お問合せ可能時間 平日
10:00~19:00
090-7350-4133
2023.06.14 |コードについて
音楽理論を学んでいると、頻繁に、必ず出てくる「ダイアトニックコード」 音楽理論を理解するための基礎となります。 これを理解しておかなければ、 先に進んでも理解できなくなってきます。 今回は、ダイアトニックコードについてを、コードの基本から、説明します。
目次
音程とは、2音の高さの隔たりのことです。 ポピュラー音楽に限らず、クラシック界でも、 音楽学校では必ず「音程」については学習します。
「完全系」「長短系」・・・ 完全・長・短・増・減・重増・重減 で表します。 とだけ、言っても、ワケが分からないですよね(^-^;
全て説明すると、長く時間がかかりそうなので、 ここでは完結に、 まずコードの基本を理解して頂くために、最低限必要な事だけをお伝えします。
keyC(ハ長調)においてドからの距離をお伝えします。
ド~ド 完全1度
ド~レ 長2度
ド~ミ 長3度
ド~ファ 完全4度
ド~ソ 完全5度
ド~ラ 長6度
ド~シ 長7度
ド~ド 完全8度
呼び方は「長(ちょう)」と「完全(かんぜん)」に分かれます。
スケール(=音階)で、主音から数えて、 1、4、5、8 の音程は「完全〇度」 2、3、6、7 の音程は「長〇度」 これはもう、決まっています。 数字が、2音の高さの隔たりなので、
ド~レ(ド、レ) ⇒2 ド~ミ(ド、レ、ミ)⇒3
それをふまえて、 ド~ミ♭ の音程は 長3度の(ド、レ、ミ)より、隔たりが狭くなりますよね。
なので、音程は、ド~ミ♭(ド、レ、ミ♭)⇒短(たん)3度
同じように考えて、
ド~シ♭(ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ♭)⇒短7度
「完全系」についての音程は、
ド~ソ(ド、レ、ミ、ファ、ソ)⇒完全5度
ド~ソ♭(ド、レ、ミ、ファ、ソ♭)⇒減(げん)5度
となります。
では、
key D(=二長調)で、(keyDは、「ファ」と「ド」に♯が付きますね)
レからの距離を考えてみましょう。
レ~レ 完全1度
レ~ミ 長2度
レ~ファ♯ 長3度
レ~ソ 完全4度
レ~ラ 完全5度
レ~シ 長6度
レ~ド♯ 長7度
keyCの時に説明したように、 ↑の「長〇度」「完全〇度」は、決まっています。なので、 レ~ファ♮ の音程は 短3度ということになります。
音程は、2音の高さの隔たり、 つまりは、2音間にある鍵盤の数で決まります。
コード(和音)とは、スケール(音階)上の音を1つおき(3度)に積み上げてできるハーモニーのことです。
3つ重ねる3和音と、4つ重ねる4和音があります。
馴染みのある、
「ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ、ド」
これは、イタリア語ですが、
コードを表す時は、全て英語の読み方で表します。
3つ、または4つ重ねてコードを表す際の
ベース(一番下の音)が
「ド」であれば、「C」
「レ」であれば、「D」
「ファ♯」であれば「F♯」
「ラ♭」であれば「A♭」
▶ベース「C」でコードを構成してみましょう。
ベースが「C」なので、keyCのメジャースケール(=ハ長調)で考えます。
「C」は「ド」、3度上(3rd)の「ミ」、5度上(5th)の「ソ」 が、コードCの構成音です。
▶ベース「D」でコードを構成してみましょう。
ベースが「D」なので、keyDのメジャースケール(=二長調)で考えます。
「D」は「レ」、3度上(3rd)の「ファ♯」、5度上(5th)の「ラ」 が、コードDの構成音です。
ベース音+長3度+完全5度
これが、メジャーコード(明るい響きのコード)です。
次に、マイナーコードの構成音を考えてみましょう。
▶ベース「C」の場合
keyCのマイナースケール(ハ短調)で考えます。
「C」は「ド」、3度上(3rd)の「ミ♭」、5度上(5th)の「ソ」 が、コードCm(Cマイナー)の構成音です。
▶ベース「D」の場合
keyDのマイナースケール(=二短調)で考えます。
「D」は「レ」、3度上(3rd)の「ファ」、5度上(5th)の「ラ」 が、コードDm(Dマイナー)の構成音です。
ベース音+短3度+完全5度
これが、マイナーコード(暗い響き)の構成音です。
つまり、メジャーコードの、3rdの音を半音下げると、マイナーコードになります。
ダイアトニックスケールとは、2つの半音と、5つの全音でできたスケールのことです。 (※ 黒鍵、白鍵、関係なく、すべての鍵盤、隣同士は半音、1つ空けば全音)
お馴染みの、keyC(=ハ長調)
ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ、ドは、
鍵盤では、
「ド」と「レ」は全音、
「レ」と「ミ」は全音、
「ミ」と「ファ」は半音・・・・・
全、全、半、全、全、全、半
keyCm(ハ短調)の場合
ド、レ、ミ♭、ファ、ソ、ラ♭、シ♭
全、半、全、全、半、全、全
どちらも、順番は違えど、
5つの全音と2つの半音でできています。
これが、ダイアトニックスケールです。
↑そのダイアトニックスケール上に、3度ずつ音を積み重ねると、
それぞれにコードができます。
これが、ダイアトニックコードです。
↑これが、keyCのダイアトニックコードです。
ほとんどの音楽のコード進行の大半は、ダイアニックコードで成り立っていると言っても
過言ではありません。
スケール | I | ii | iii | IV | V | vi | vii° |
---|---|---|---|---|---|---|---|
Cメジャー | C | Dm | Em | F | G | Am | Bdim |
D♭メジャー | D♭ | E♭m | Fm | G♭ | A♭ | B♭m | Cdim |
Dメジャー | D | Em | F#m | G | A | Bm | C#dim |
E♭メジャー | E♭ | Fm | Gm | A♭ | B♭ | Cm | Ddim |
Eメジャー | E | F#m | G#m | A | B | C#m | D#dim |
Fメジャー | F | Gm | Am | B♭ | C | Dm | Edim |
G♭メジャー | G♭ | A♭m | B♭m | C♭ | D♭ | E♭m | Fdim |
Gメジャー | G | Am | Bm | C | D | Em | F#dim |
A♭メジャー | A♭ | B♭m | Cm | D♭ | E♭ | Fm | Gdim |
Aメジャー | A | Bm | C#m | D | E | F#m | G#dim |
B♭メジャー | B♭ | Cm | Dm | E♭ | F | Gm | Adim |
Bメジャー | B | C#m | D#m | E | F# | G#m | A#dim |
ここで、メジャーキーのみですが、 全てのkeyのダイアトニックコード一覧を掲載します。 (オリジナルテキストより引用)
ダイアトニックスケール上に構成されたダイアトニックコードは、
そのkey(=調)において、それぞれの役割を担っています。
まずはローマ字を付けます。
ざっくりと、野球チームで例えてみましょう。
野球チームの打順で、4番といえば、「一番打つ選手」
3番も、4番に繋げるために、打率の高い選手が就きます。続いて5番も・・・
そして、9番はピッチャー。
ところが、調子が悪くなったり、FA等で違うチームに変わって、
同じ選手でも、番号が変わると、役割も変わりますよね。
ダイアトニックスケールも同じです。
それぞれのコードに付いたローマ字によって、
同じコードでも、そのkeyでの役割が変わるのです。
では、ダイアトニックコードで背番号(ローマ字数字)が付いたコードは、
どんな役割を担っているのでしょうか。
「トニック」「ドミナント」「サブドミナント」
という、大きく3種類に分けられます。
トニック(T)・・・Ⅰ、Ⅲ、Ⅵ、
ドミナント(D)・・・Ⅴ、Ⅶ
サブドミナント(SD)・・・Ⅱ、Ⅳ
<トニックの機能>調の主音。安定感があり、どの和音へも進行が可能。
<サブドミナントの機能>トニック、ドミナント、両方への進行が可能。
<ドミナントの機能>トニック(特にⅠ)に進行する。
例えば「ふるさと」
う~さ~ぎ~お~いし~か~の~や~ま~
T D T
例えば、「ミッキーマウスマーチ」の出だし
ミッキマ~スミッキマ~ス ミッキミッキマ~ス
ミッキマ~スミッキマ~ス ミッキミッキマ~ス
T SD D T
例えば、「翼をください」の出だし
いま~わたしの~ねが~いごとが~
T F T
このように、
トニック(Ⅰ・Ⅲ・Ⅵ)、サブドミナント(Ⅱ・Ⅳ)、ドミナント(Ⅴ・Ⅶ)をどう組み合わせるかで、曲が構成されています。
1つの曲で使われているコードすべてに、ローマ字数字をつけたら、全体の曲の構成が見えてきます。
そして、もしかすると、、、いや、もしかしなくても、
ダイアトニックコード以外のコードも見えてくるかもしれません。
ダイアトニックコード以外のコードについても、説明していきます。
お楽しみに!