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2024.04.16 |ピアノ初心者の方へ
趣味でピアノを始める際、 購入するのは、お手軽な電子キーボードでもいいかな? アコースティックピアノとどう違うの? やっぱりアコースティックピアノを買った方がいいの? そう思われている方も多いと思います。 本日は、アコースティックピアノと電子ピアノの違いについてお伝えします。
目次
「ピアノ」は、鍵盤楽器と思われがちですが、 厳密に言うと「打弦楽器」です。 鍵盤ハーモニカや、オルガンとは違って 鍵盤を押すと ピアノの中にある、それにつながっているハンマーが動いて 弦を叩くことによって、音が出ます。 弦自体の音は、すごく小さいです。 ピアノの中に、響板というのがあって、 それがスピーカーの役割をします。 ピアノは、表からは、鍵盤しか見えないですが、 中は、テコと響板が設定されているのです。 ですので、ご存知のように、 一般家庭住宅では、音がすごく響きます。
そもそも、音というのは、空気の振動です。 規則性のある空気の振動が、音として人間の耳に入ってきます。 その振動の速さによって、音の高さが決まります。 速さは、通常、1秒間の振動数をヘルツ(Hz)で表します。 人間に聞こえるのは、低い方の限界で15~20Hz。 高い方の限界で10000~20000Hzぐらいの範囲です。 弦楽器や、管楽器を演奏するとき、 目的の高さの音が得られると同時に、 その整数倍の音が、自然に発生します。 例えば、100Hzの音を演奏すると、200・300・400・・・・Hzの音も 同時に生じるのです。 それを倍音と言います。 人間の声等も、いくつもの倍音を含んでいます。 一方で、電子キーボードは、倍音を含みません。 「ド」を押さえたら、機械で作られた音の高さの「ド」の音だけが、電気の力で流れます。 個人的な意見ですが、 電子キーボードも良いけど、 アコースティックピアノの音を聴くと、 メロディーはさて置き、 その音だけで、「良いな~」と感じるのは、 倍音がしっかりと含まれているからではないのかな、と思います。
音には空気を伝わっていく「空気伝播音」と、 建物の床や壁など固体を伝わっていく「固体伝播音」があります。 ピアノの音は空気伝播音で伝わります。 上下や、隣の部屋に、放射線状に伝わっていく感じで、 壁を厚くしたり、窓を二重にすることで遮音効果が上がります。 ピアノは「個体伝播音」もあります。 ピアノの脚から伝わる振動や、足音などで苦情が来ることもあります。 そのためには、衝撃を吸収するマット等を敷く必要があります。 音の大きさだけではなく、 音の高さや伝わり方など、 音の特徴を知って、効果的な対策をする必要があります。
電子キーボードは、極端に言えば、電化製品です。 鍵盤の微妙な動きをセンサーが感知し、 デジタル録音されたグランドピアノの音をスピーカーから発音します。 デジタル技術で音の広がり感、余韻を表現します。
電子キーボードは、ピアノ以外にも、 さまざまな楽器の音色が組み込まれています。 ボタン1つで、 ギター、バイオリン等の弦楽器や、吹奏楽器、 タンバリン、シンバル等のパーカッション、 ピアノ以外の音でも演奏ができ、 演奏のバリエーションが広がります。 機種にもよりますが、楽器本体に、 演奏の録音ができる場合が多いです。
電子キーボードは、 ヘッドホーンをつけて練習できるので、 アコースティックピアノほど、防音に気を使わなくていいと思います。 逆に、ヘッドホーンをつけていたら、 周りも音が聞こえないので、 同じ家に住む家族に声をかけられても、気が付きませんが。 そして、防音は心配ないと申し上げましたが、 1つ注意点があります。 それは、 キーボードをおさえる音です。 パソコンのキーボードを打つときに、カチャカチャと音がする感じに、 電子キーボードを弾く時も、カチャカチャと音がします。 夜は結構響きます。
「電子ピアノ」↓
「電子キーボード」↓
卓上でお気軽に練習できるのは、電子キーボードですが、 電子キーボードの場合、本体にスピーカーが無くて、 アンプにつないで、アンプからでないと音が出ない機械も多いので、 購入する際は、注意が必要です。
アコースティックピアノは、ご存知の通り、 中古は50万円くらいから、 新品で、1千万以上する物もあります。 更に、 防音対策も必要です。 メーカーに依頼して本格的に防音室を設置するとなると、 家の状況によりますが 100万以上かかる事が多いと思います。 そして、 アコースティックピアノは、 最低1年に1回は調律が必要です。 これも、調律師さんや、ピアノの状況によりますが、 1回、1万円前後が相場でしょう。 アコースティックピアノって、 費用がかかるなあ~と思われるかもしれませんが、 やはりその分、生の楽器の音は、深みがあって良いですよね。
電子キーボードも、お値段は様々ですが、 1万円前後で買えるものもあれば、〇十万円する物もあります。 防音対策については、 ヘッドホーンを使用するのであれば、特に必要ありませんし、 アコースティックピアノに比べて、 家の中での設置スペースも確保しやすいと思います。 重さが、機種によってさまざまなので、 よく確かめて購入されたらいいと思います。 電子キーボードは、 調律の必要は一切ありません。 電子ピアノの販売価格も様々で、 7万ぐらいから販売されていると思われます。 調律は必要ありません。 電子キーボード、電子ピアノ、ともに、 安い機種は良くないというわけではありません。 ただ、 鍵盤のタッチで強弱をつける表現ができなかったり、 鍵盤の数が少なかったり、音色が良くなかったりします。 選ぶ時には注意が必要です。 店員さんに相談しながら、 値段と機能に納得がいくものを選ぶようにしましょう。
家に楽器が無くて、ピアノを習い始めたいとお考えの方、 アコースティックピアノと電子キーボード、 どちらが正解というのはありません。 ただ、もしかしたら、 (こんな事は言いたくないですが(笑)) ピアノをすぐにやめてしまうかもしれないので、 まずは、お求めやすいお値段の電子キーボードを購入し、 ピアノをずっと続けて、アコースティックピアノが欲しくなったら アコースティックピアノや、電子ピアノを購入することをお勧めいたします。 もちろん、 アコースティックピアノの音を聞くだけでも幸せな気分になりますので、 最初から、絶対やめない!と誓って、 アコースティックピアノを購入することも、否定しません。 いずれにせよ、 値段や機種に関係なく、 自分自身のモチベーションが上がる楽器を選ぶことが大切だと思います。 レッスン詳細はこちら☜