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sungrove

2024.07.19 |コードについて

カノンコード進行とは~音楽理論の基礎をマスターしよう!~

コード進行のパターンを学んでいると、
必ずと言っていいほど
「カノンコード進行」も
紹介されると思います。

カノンコード進行って何?
クラシックと関係あるの?
本日は「カノンコード進行」について解説します。

カノンコード進行とは

カノンコード進行の基本概念

 

カノンコード進行の発展には特定の個人が考案したというよりも、
17世紀後半のイタリアで複数の作曲家や音楽理論家が関与し、
その後のバロック期に広まったとされています。
特定の「考案者」として挙げられる人物はいませんが、
当時の音楽理論と実践の発展から自然に発展してきたものと見られています。

 

カノンコード進行の歴史

 

「カノン」という形式の作曲者として有名なのが、ヨハン・パッヘルベルです。
彼の作品「カノンとジーグ」(通称「パッヘルベルのカノン」)は非常に有名であり、
バロック期の代表的なカノンの一つとして広く知られています。

カノンコード進行の例

クラシック音楽におけるカノンコード進行

カノンコード進行は、和声の美しさと安定感をもたらすために利用され、
一般には基本的な

I(主音)-V(属音)-Ⅵm(副ドミナント)-Ⅲm(副主音)

という和音の連続が特徴的です。
主にバロック期から古典派期にかけての作曲家たちによって好まれ、使用されてきました。
これにより、豊かで感情的に訴える音楽が作られ、
バッハやモーツァルト、ベートーヴェンなど多くの名だたる作曲家たちの作品に見られます。
その後も、ロマン派音楽や現代音楽においても応用され、
クラシック音楽の基盤として重要な位置を占めています。

 

ポップスにおけるカノンコード進行

 

ポップスの世界でもカノンコード進行は、
安定感や心地良さをもたらすためによく利用されます。
代表的な進行としては、

I -V -Ⅵm -IV

があります。
特に感情的なバラードやポップなメロディに適しています。
ポップス界で広めたミュージシャンの一例としては、
ザ・ビートルズが挙げられます。
彼らの多くの曲には、
I-V-Ⅵm-IVというカノンコード進行が使われており、
特に「Let It Be」や「Hey Jude」などの曲で顕著です。
これらの曲は世界中で親しまれ、
カノンコード進行の魅力が広まりました。
メロディの浮遊感や歌詞の表現と組み合わせて使われ、
リスナーに親しみやすさを提供します。

カノンコード進行は、ポップスの定番の一つとして、
その普遍性と効果を確立しています。

カノンコード進行と曲

実際のカノンコード進行コード

 

keyC(ハ長調)の場合の、カノンコード進行は

C - G - Am - Em - F - C - F - G

コード構成音がきれいに上行&下行し、
音楽的にかなり自然な音のつながりになっています。

カノンコード進行が使われている曲

 

・マリーゴールド/あいみょん
・キセキ/GReeeeN
・糸/中島みゆき
・愛は勝つ/KAN

他にも数知れずあります。
よく親しまれている曲ばかりですね。
やはり、
クラシックから引き継がれているだけあって、
人間の心に入りやすいのでしょうか。

アニメソングや、ロカボミュージックにも
使われています。

まとめ

カノンコード進行は、
耳馴染みが良く、親しみやすさを与えるため、
アレンジで使うと、
キャッチーで共感を得やすい曲に仕上がると思います。

実際にアレンジで取り入れる方法は、
また別の機会に紹介しますね。

投稿者プロフィール

ぶらいと・おん
ぶらいと・おん
ポピュラーピアノ教室「ぶらいと・おん」講師

左手がすぐに弾ける「コード奏法」を用いてレッスンを行います。大人初心者の方がすぐに両手弾きを実感できます。練習無しでも、その場で楽しめる、ノンストレスピアノ教室。オンラインレッスンも行っています。
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