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2023.06.14 |コードについて

ダイアトニックコードとは?音楽理論の基礎をマスターしよう

音楽理論を学んでいると、頻繁に、必ず出てくる「ダイアトニックコード」 音楽理論を理解するための基礎となります。 これを理解しておかなければ、 先に進んでも理解できなくなってきます。 今回は、ダイアトニックコードについてを、コードの基本から、説明します。

コードの仕組みについて

ー音程

音程とは、2音の高さの隔たりのことです。 ポピュラー音楽に限らず、クラシック界でも、 音楽学校では必ず「音程」については学習します。

 

「完全系」「長短系」・・・ 完全・長・短・増・減・重増・重減 で表します。 とだけ、言っても、ワケが分からないですよね(^-^;

 

全て説明すると、長く時間がかかりそうなので、 ここでは完結に、 まずコードの基本を理解して頂くために、最低限必要な事だけをお伝えします。

 

keyC(ハ長調)においてドからの距離をお伝えします。
ド~ド  完全
ド~レ  
ド~ミ  
ド~ファ 完全
ド~ソ  完全
ド~ラ  
ド~シ  
ド~ド  完全

呼び方は「長(ちょう)」と「完全(かんぜん)」に分かれます。

 

スケール(=音階)で、主音から数えて、 1、4、5、8 の音程は「完全度」 2、3、6、7 の音程は「度」 これはもう、決まっています。 数字が、2音の高さの隔たりなので、
ド~レ(ド、レ) ⇒ ド~ミ(ド、レ、ミ)⇒

それをふまえて、 ド~ミ♭ の音程は 度の(ド、レ、ミ)より、隔たりが狭くなりますよね。

なので、音程は、ド~ミ♭(ド、レ、ミ♭)⇒短(たん)

同じように考えて、
ド~シ♭(ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ♭)⇒

 

「完全系」についての音程は、

ド~ソ(ド、レ、ミ、ファ、ソ)⇒完全
ド~ソ♭(ド、レ、ミ、ファ、ソ♭)⇒減(げん)

となります。

 

では、
key D(=二長調)で、(keyDは、「ファ」と「ド」に♯が付きますね)
レからの距離を考えてみましょう。

レ~レ 完全
レ~ミ 
レ~ファ♯ 
レ~ソ 完全
レ~ラ 完全
レ~シ 
レ~ド♯ 

 

keyCの時に説明したように、 ↑の「度」「完全度」は、決まっています。なので、 レ~ファ♮ の音程は 短度ということになります。

 

音程は、2音の高さの隔たり、 つまりは、2音間にある鍵盤の数で決まります。

 

ーコードの構成音と、その呼び方

コード(和音)とは、スケール(音階)上の音を1つおき(3度)に積み上げてできるハーモニーのことです。
3つ重ねる3和音と、4つ重ねる4和音があります。

メジャーコードとマイナーコード

ーベースを表す1度

馴染みのある、
「ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ、ド」
これは、イタリア語ですが、

 

コードを表す時は、全て英語の読み方で表します。
3つ、または4つ重ねてコードを表す際の

 

ベース(一番下の音)が

「ド」であれば、「C」

「レ」であれば、「D」

「ファ♯」であれば「F♯」

「ラ♭」であれば「A♭」

 

 

-音の明るさが決まる3度

 

▶ベース「C」でコードを構成してみましょう。

ベースが「C」なので、keyCのメジャースケール(=ハ長調)で考えます。


「C」は「」、3度上(3rd)の「」、5度上(5th)の「」 が、コードCの構成音です。

▶ベース「D」でコードを構成してみましょう。

ベースが「D」なので、keyDのメジャースケール(=二長調)で考えます。
「D」は「」、3度上(3rd)の「ファ♯」、5度上(5th)の「」 が、コードDの構成音です。

ベース音+長3度+完全5度 
これが、メジャーコード(明るい響きのコード)です。

 

次に、マイナーコードの構成音を考えてみましょう。

▶ベース「C」の場合

keyCのマイナースケール(ハ短調)で考えます。
「C」は「」、3度上(3rd)の「ミ♭」、5度上(5th)の「」 が、コードCm(Cマイナー)の構成音です。

▶ベース「D」の場合

keyDのマイナースケール(=二短調)で考えます。
「D」は「」、3度上(3rd)の「ファ」、5度上(5th)の「」 が、コードDm(Dマイナー)の構成音です。

ベース音+短3度+完全5度
これが、マイナーコード(暗い響き)の構成音です。

つまり、メジャーコードの、3rdの音を半音下げると、マイナーコードになります。

ダイアトニックスケールとは

ダイアトニックスケールとは、2つの半音と、5つの全音でできたスケールのことです。
 (※ 黒鍵、白鍵、関係なく、すべての鍵盤、隣同士は半音、1つ空けば全音)

お馴染みの、keyC(=ハ長調)
ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ、ドは、

 

鍵盤では、

「ド」と「レ」は全音、
「レ」と「ミ」は全音、
「ミ」と「ファ」は半音・・・・・
全、全、半、全、全、全、半

 

keyCm(ハ短調)の場合

ド、レ、ミ♭、ファ、ソ、ラ♭、シ♭
全、半、全、全、半、全、全

 

どちらも、順番は違えど、
5つの全音と2つの半音でできています。
これが、ダイアトニックスケールです。

ダイアトニックコードとは

↑そのダイアトニックスケール上に、3度ずつ音を積み重ねると、
それぞれにコードができます。
これが、ダイアトニックコードです。

↑これが、keyCのダイアトニックコードです。

ほとんどの音楽のコード進行の大半は、ダイアニックコードで成り立っていると言っても
過言ではありません。

ダイアトニックスケール一覧(メジャー4和音)

ここで、メジャーキーのみですが、
全てのkeyのダイアトニックコード一覧を掲載します。
(オリジナルテキストより引用)




ダイアトニックコードの役割

ーローマ字に変換する

ダイアトニックスケール上に構成されたダイアトニックコードは、
そのkey(=調)において、それぞれの役割を担っています。
まずはローマ字を付けます。

ざっくりと、野球チームで例えてみましょう。
野球チームの打順で、4番といえば、「一番打つ選手」
3番も、4番に繋げるために、打率の高い選手が就きます。続いて5番も・・・
そして、9番はピッチャー。

 

ところが、調子が悪くなったり、FA等で違うチームに変わって、
同じ選手でも、番号が変わると、役割も変わりますよね。

 

ダイアトニックスケールも同じです。
それぞれのコードに付いたローマ字によって、
同じコードでも、そのkeyでの役割が変わるのです。

トニック、ドミナント、サブドミナント

では、ダイアトニックコードで背番号(ローマ字数字)が付いたコードは、
どんな役割を担っているのでしょうか。
「トニック」「ドミナント」「サブドミナント」
という、大きく3種類に分けられます。

 

トニック(T)・・・Ⅰ、Ⅲ、Ⅵ、
ドミナント(D)・・・Ⅴ、Ⅶ
サブドミナント(SD)・・・Ⅱ、Ⅳ

 

<トニックの機能>調の主音。安定感があり、どの和音へも進行が可能。
<サブドミナントの機能>トニック、ドミナント、両方への進行が可能。
<ドミナントの機能>トニック(特にⅠ)に進行する。

 

ダイアトニックコードの基本的なコード進行パターン

T-D-T

例えば「ふるさと」

う~さ~ぎ~お~いし~か~の~や~ま~
T     D    T

T-SD-D-T

 

例えば、「ミッキーマウスマーチ」の出だし

ミッキマ~スミッキマ~ス ミッキミッキマ~ス
ミッキマ~スミッキマ~ス ミッキミッキマ~ス
T     SD     D     T

T-SD-T

 

例えば、「翼をください」の出だし

いま~わたしの~ねが~いごとが~
T       F    T

まとめ

このように、
トニック(Ⅰ・Ⅲ・Ⅵ)、サブドミナント(Ⅱ・Ⅳ)、ドミナント(Ⅴ・Ⅶ)をどう組み合わせるかで、曲が構成されています。
1つの曲で使われているコードすべてに、ローマ字数字をつけたら、全体の曲の構成が見えてきます。

 

そして、もしかすると、、、いや、もしかしなくても、
ダイアトニックコード以外のコードも見えてくるかもしれません。

 

ダイアトニックコード以外のコードについても、説明していきます。
お楽しみに!

 

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投稿者プロフィール

ぶらいと・おん
ぶらいと・おん
ポピュラーピアノ教室「ぶらいと・おん」講師

譜面にとらわれず、自由にピアノを弾けるようになるために、音楽理論を基礎から学びます。習得するまで、個人のペースに寄り添ってレッスンを進めます。オンラインレッスンも行っています。
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